市民グループ「憲法９条の会つくば」はつくば市中心部で、集団的自衛権行使への賛否を通行人に尋ねる「街頭シール投票」を
九日に行った。四月九日と合わせた二日間で、計二時間弱にわたって投票を呼び掛けた結果、「反対」が三十九人、「賛成」が五人、
「わからない」が七人だった。

　同様のシール投票は全国各地で展開され、結果はインターネットで公開されている。街頭に立った事務局の長田（おさだ）満江さん
（７８）は「『集団的自衛権とは何のことか』と聞いてくる人もいた。市民の理解は進んでおらず、もっと議論しなければならない」と
感想を語った。

　集団的自衛権をめぐっては、安倍首相が憲法解釈の変更による行使容認に前向きな一方で、政権与党でも公明党は慎重な立場と
されている。

　「公明党は世論の動きを見ていると思う。反対者の多さを公明党にアピールしたい」と長田さん。現在の党幹部には県内関係者として、
ひたちなか市出身の山口那津男代表、県本部代表の石井啓一政調会長がいることから、特に働き掛けを強めたいという。

　五月九日の活動では、憲法九条のノーベル平和賞受賞を目指して、ネットや全国各地で広がる署名活動も行われた。長田さんは
「もし受賞したら、国を代表して安倍首相に授賞式に行ってほしい。『九条を変える』とは言えなくなるだろう」と皮肉まじりに語った。　

ソース（東京新聞）　http://www.tokyo-np.co.jp/article/ibaraki/20140510/CK2014051002000159.html
写真＝集団的自衛権行使への賛否を尋ねた街頭シール投票