毎年９月に行われている、関東大震災の混乱で殺害された朝鮮人犠牲者の追悼式をめぐり、主催する市民団体は、東京都の小池知事が去年見送った追悼文の送付をことしは行うよう求める署名を提出しました。
これに対して、小池知事はことしも追悼文の送付を見送る方針です。

この式典は、市民団体が毎年９月１日に関東大震災の混乱で殺害された朝鮮人犠牲者を追悼しているもので、東京都はこれまで追悼文を送付してきましたが、小池知事は去年、都が同じ日に開いている大法要ですべての犠牲者に追悼の意を表しているとして送付を見送りました。

これについて、主催する市民団体のメンバーが８日、東京都庁を訪れ、小池知事に対し、ことしの追悼式に追悼文を送付することなどを求める8596人分の署名を提出しました。

署名を提出した日朝協会東京都連合会の宮川泰彦会長は「追悼文の送付を見送ることは極めて遺憾だ。なぜ、このような悲劇が起きたのかについて目をつぶることになるので、追悼文を寄せてほしい」と話していました。

一方、都によりますと、小池知事はことしの追悼式についても、去年と同じ理由で追悼文の送付を見送る方針だということです。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180808/k10011569891000.html
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