1: 諸星カーくんφ ★ 2013/12/24(火) 01:39:25.82 ID:???
ソース(JBPress、英エコノミスト誌 2013年12月21・28合併日号)
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/39518

 今からちょうど100年前の年の暮れ、欧州の大半の人は新年の1914年を楽観的に待ち望んでいた。ワーテルローの戦いに始まる
その前の100年間も、世界に惨事が全くないわけではなかった。米国は悲惨な南北戦争を経験し、アジアの一部地域では戦いがあり、
普仏戦争が起こり、時折、植民地紛争もあった。

 だが、欧州大陸は全体として平和だった。グローバリゼーションと新技術――電話、蒸気船、鉄道――が世界を1つにつなぎ合わせた。
ジョン・メイナード・ケインズが、当時のロンドン市民の暮らしを見事に描き出している。

■ケインズが描いた暮らしから過去に例を見ない悲惨な戦争へ

 「朝の紅茶をベッドでゆっくり飲み」、「世界中のさまざまな商品」の配達を注文し――彼が現代に生きていたらアマゾン・ドットコムで
そうしただろう――、そうした状況を「ごくありふれた、確かな、良くなりこそすれ、いつまでも変わらずにあるもの」だと書いているのだ。

 ケインズのベッドサイドのテーブルには、ノーマン・エンジェルの『The Great Illusion(大いなる幻想)』も置かれていたかもしれない。
この本の中では、欧州各国の経済がこれほど一体化していては、戦争は無益でしかないという主張が展開されている。

 だが、1年と経たないうちに、世界は過去に例のない悲惨な戦争に巻き込まれた。900万人の命が失われた。ソビエト・ロシアの誕生、
あまりにもいい加減に引き直された中東諸国の国境、そしてヒトラーの台頭など、その後の様々な地政学的な悲劇も勘定に入れれば、
犠牲者の数はその何倍にも膨らむ。

 自由の友だったテクノロジーは残虐行為の道具となり、恐るべき規模で人々を殺戮し、奴隷化した。世界中に障壁が張り巡らされた。
特に1930年代の世界大恐慌の時代には壁が高くなった。

 ケインズの時代のロンドン市民が享受していたグローバリゼーションが再び動き始めるのは、1945年になってからだ。見方によっては、
グローバリゼーションの再開は、東欧が解放され、鄧小平の改革が中国で実を結び始めた1990年代まで待つ必要があったとも言える
だろう。

 1世紀前に世界を襲った惨事は、ドイツが原動力になっていた。当時のドイツは、欧州の支配をもくろみ、そのための戦争を起こす口実
を探していた。

 だが、現状に満足していた世界にも責任はある。ロンドンでもパリでもほかの場所でも、あまりにも多くの人が、英国とドイツはお互い
米国に次ぐ貿易相手国なのだから、争う経済的理由がなく、従って戦争など起こるはずがないと信じていた。

 ケインズの言葉を借りれば、「軍国主義と帝国主義、人種的対立と文化的対立、独占や制限や排除のもくろみや政治学は、いわば
現在の楽園における蛇の役割を果たすもので、(ロンドン市民向けの)日刊紙の娯楽材料にすぎな」かったのだ。

■それぞれの役回り

 人類は過ちから学ぶことができる。その証拠に、昨今の経済危機への対応も、大恐慌につながった過去の過ちを避けようという決意
から生まれたものだ。1世紀前に解き放たれた恐怖の記憶があるおかげで、現代の指導者たちが戦争へ転がり込む可能性は低くなって
いる。

 現代の惨事が持つ爆発性の力、つまり、核によるホロコーストの脅威も、止めどないエスカレーションを食い止める強力なブレーキと
して機能し、若い世代が前線へ送り出される事態を防いでいる。

 それでも、100年前との類似点はやはり気がかりだ。

>>2以降に続く)

2: 諸星カーくんφ ★ 2013/12/24(火) 01:39:57.15 ID:???
>>1の続き)

 現在の米国が、当時の英国にあたる。衰えが見え始め、世界の安全保障を維持できなくなっている超大国だ。当時のドイツの役回り
を演じるのが、米国の主要な貿易相手である中国で、新興の経済大国は国家主義的な怒りを露わにし、急速に軍事力を増大させている。
現代の日本は、衰えゆく覇権国の同盟国で、地域的な力を失いつつあったフランスに相当する。

 これらの類似は、全く同じというわけではない。中国は、ドイツ皇帝のような領土拡大の野望は抱いていない。米国の防衛予算は、
大英帝国よりもはるかに他を圧倒している。とはいえ、世界が警戒するに足るだけの類似性はある。

 だが、全体的に見て、世界は警戒していない。1914年と現在の類似性の中でも特に気がかりなのが、現状に満足しきった世界の
雰囲気だ。現代の事業家は、当時の事業家と同じく、金儲けに忙しすぎて、株価表示画面の片隅で舌をちらつかせる蛇に気づいて
いない。

 政治家たちは、100年前と同じように国家主義をもてあそんでいる。中国の指導者は経済改革の煙幕として排日感情を煽り、日本の
安倍晋三首相も同じ理由で日本人の国家主義を扇動している。

 インドでは、来年の選挙でナレンドラ・モディ氏が首相になるかもしれない。ヒンドゥーナショナリストのモディ氏は、自身が首相を務める
グジャラート州で起きたイスラム教徒虐殺事件に対する謝罪を拒んでいて、インド首相となれば、イスラム国家の隣国パキスタンとの
潜在的な核紛争のボタンに指をかけることになる。

 ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、シリアが自己崩壊するのをただ傍観している。そして、20世紀の流血を経てまとまった
欧州連合(EU)は、新たに芽生えた国家主義により、その創設以来最も対立と分裂が深まっているように見える。

■危険な思い込み

 そうした火種から大火災へと広がらないようにするためには、2つの予防措置が役立つだろう。1つは、潜在的な危険の脅威を最小限に
抑えるシステムだ。北朝鮮が崩壊したらどうなるのか、その正確なところは誰にも分からないが、米国と中国は、その時になって互いに
敵対することなく北朝鮮の核開発計画の安全性を確保するために、あらかじめ計画を立てておかなければならない。

 中国は海域を接する隣国との間で、手の込んだ危険な「チキンレース」をしている。いずれ、どこかの国がどこかの国と衝突することに
なる――そして、その事態に対処するシステムは、現時点ではまだ存在しない。この海域での行動規範が必要だ。

 世界を安全にするための第2の予防措置は、米国がもっと積極的な外交政策を取ることだ。イランの核開発を巡る暫定合意を成立
させたとはいえ、バラク・オバマ大統領は中東から距離を置いてきた。シリアでの武力介入に対する消極的な姿勢が、それを示している。

 また、インドやインドネシア、ブラジル、そして何よりも中国といった新興国をグローバルなシステムに組み込む努力も、ほとんど見せて
いない。そうした姿勢ははからずも、熱意の欠如と歴史の無知の両方を露わにしている。軍事力と経済力とソフトパワーを持つ米国は、
今でも世界になくてはならない存在だ。特に、国境をまたぐ気候変動やテロといった脅威への対応には、米国の力が欠かせない。

 だが、米国がリーダーとして、そして世界秩序の守護者として行動しない限り、各地域の強国が、隣国を脅しつけて自国の力を試したい
という誘惑に駆られることになるだろう。

 恐らく、現在の世界にある危険は、どれも1914年の恐怖に匹敵するような事態を招くものではないだろう。狂気は、その動機が人種で
あれ、宗教であれ、民族であれ、普通は理性的な利己心に屈する。だが、狂気が勝利すれば、大虐殺につながる。つまり、理性が勝って
いると思い込むのは、自己満足のそしりを免れない。それが1世紀前の教訓である。

(終わり)
転用元:http://anago.2ch.net/test/read.cgi/wildplus/1387816765/
24: 名前をあたえないでください 2013/12/24(火) 03:30:40.25 ID:ET3LH6Ix
>>1
戦争の原因云々言うなら現状分析ができてないってことが致命的だよ。

3: 名前をあたえないでください 2013/12/24(火) 01:42:39.21 ID:2285C2Sx
1世紀前と変わらぬ思想の大国があるのが
一番の大問題なんじゃないですかねぇ

6: 名前をあたえないでください 2013/12/24(火) 01:45:59.49 ID:LYzdu8n8
おめえの国が一番領土問題抱えてるんじゃねえの?
偽善者キャメロン、せいぜいがんばれや。

7: 名前をあたえないでください 2013/12/24(火) 01:46:55.72 ID:p0H1KB/i
朝鮮の不安定がいつも戦争を呼ぶんだなw

8: 名前をあたえないでください 2013/12/24(火) 01:47:56.54 ID:pPE5H4Zt
中国は領土拡大中で狂気が勝利し
チベット・ウイグルで大虐殺している。

英紙エコノミストって中国人なの?

10: 名前をあたえないでください 2013/12/24(火) 01:49:49.21 ID:dl4b2xqt
イギリスってなんなの?
中国の犬なの?
世の中散々引っ掻き回しといて、どの口で言うの?
死んだ方がいいじゃないの?

11: 名前をあたえないでください 2013/12/24(火) 01:50:18.77 ID:OC3DHZUA
随分とこじつけが無理矢理だな

13: 名前をあたえないでください 2013/12/24(火) 01:57:20.10 ID:pGLiMW4U
アホか
もうあの規模の戦争は起こりえないよ
起こったら即滅亡
そんなバカなことをする国はない

今は情報がリアルタイムに映像でわかる時代

あの頃のような、お互いが疑心暗鬼になって合従連衡を繰り返す時代ではない
しかも第二次世界大戦までで総力戦には懲りている

あんな戦争が起こる理由がない

34: 名前をあたえないでください 2013/12/24(火) 06:38:59.86 ID:SUlWX01i
>>13
第一次大戦前も
「貿易や人の交流がこれ程密接になった
ヨーロッパの国同士で大きな戦争はもう起こらないだろう」
と言われてたが戦争が起こったら史上最大の戦争に
なってしまった歴史がある

14: 名前をあたえないでください 2013/12/24(火) 01:58:02.69 ID:Ofd2EpAg
反日で飯食ってる奴には行事があると人の目を引くような事しないといけないから大変そうだな。

15: 名前をあたえないでください 2013/12/24(火) 01:58:24.74 ID:gt7QPdOn
結局「戦争を起こすのは狂気」だと思ってるわけか

理性に基づいた大義が戦争を起こすんだよ

37: 名前をあたえないでください 2013/12/24(火) 06:59:33.71 ID:pSKGnFTL
>>15
キチガイ国家シナに「理性に基づいた大儀」があったのかw

17: 名前をあたえないでください 2013/12/24(火) 02:03:36.90 ID:f6rm5h6S
そりゃ、中国に首相が物乞いに行ったような落ちぶれた国だからな、英国。

26: 名前をあたえないでください 2013/12/24(火) 03:48:07.60 ID:VD08xFyo
なんかさ・・・
定期的にこういう話題出るよねw

27: 名前をあたえないでください 2013/12/24(火) 03:57:17.17 ID:yCPdQv3s
イギリス、お前が言うなw

29: 名前をあたえないでください 2013/12/24(火) 04:38:34.42 ID:RJaNVFNZ
英国がシナに好意的なのはシティにシナマネーを入れたいからなんだろう。
この前も、北京でイギリス首相のばか騒ぎがあった。

31: 名前をあたえないでください 2013/12/24(火) 05:58:30.88 ID:EBMDyjyt
地球の心配はしないんですか?

33: 名前をあたえないでください 2013/12/24(火) 06:37:54.27 ID:Aw9JcHy0
>>31
環境問題、自然災害も大事だが、今後は食料問題だろな。
それが原因で戦争かもな。

38: 名前をあたえないでください 2013/12/24(火) 07:01:39.70 ID:pSKGnFTL
>>31
地球側からすれば、少しでも多くの人類が死滅したほうがいいかもしれないのかもよ

32: 名前をあたえないでください 2013/12/24(火) 06:19:00.29 ID:kPZFlmDk
キャメロンは中国でごますりしてたよね
イギリスもすっかり落ちぶれて情けない